ゲーム実況とは物語の補助線
5月はじまり。世間では連休の人も多いようだが、あいにくカレンダーどおりの勤務である。
元々月末と月初が微妙に繁忙期のため休暇が取りづらい。
昨日マットレスを新しくしたせいか、朝起きたら心なしか体が軽い。
ネットを信じてお高いマットレスを買ってよかったということか。インターネットありがとう。今後ともよろしく。今までもこれからも。
お弁当を詰めて出勤。
電車が空いているかと思ったらそうでもなかった。
日中は通常どおり労働。
お弁当は豚肉とキャベツとキノコのオイスター炒め、ブロッコリーの塩ゆで、冷食のきんぴらごぼう。ごはんにふりかけは明太子。
定時であがり、帰りに珍しくドトールに寄った。
というのも、昨日知ったゲーム実況者の牛沢さんの動画が面白くて観るのをやめられないのだ。
昨晩から見始め、出勤や帰りの電車でもずっと観ていたが、家に帰る前にきりのいいところまで観たくてドトールに入った。
今観ているのは「ゲーム発展国++」というゲーム開発会社のシミュレーションゲームの実況。プレイヤーは社長になり、社員を雇い、開発するゲームの方針を決め、ヒットを目指すという内容。
ゲーム自体も面白いが、牛沢さんの声の心地よさ、語り口の面白さですっかり夢中になってしまった。
昨日も書いたが、まず声がいい。低音が豊かに響く、俗に言うイケボだ。そして滑舌もよい。声優か。
また、ゲーム内容に関係する話をずっとしゃべり続けられるのがすごい。いや、ゲームしながら絶え間なくしゃべり続けられるってすごくないか?
素人だと「あーっ」「クソッ」「マジかよ……」みたいなうめきとぼやきが多く混じりがちだったり、操作に集中した時や話題が思いつかない時に黙ったりしそうなものだが、牛沢さんはプレイ中黙ることなく、ある程度筋の通った話を続けられる。
このプレイの目標はこれで、そのためにこのような手順が必要だと考え、今この選択をした、みたいにその場で論理的に、しかも聞きやすく話しているのだ。賢い。
もちろんプレイする手は止まらないし、文字通り実況もしているので、プレイヤー、実況者、解説者のすべてを高いレベルで担っているのだ。やばい。すごい。
牛沢さんに限らず、人気が出るのはこういう実力のある人たちなのだろう。
あとゲーム実況の面白さのひとつは、ゲームの中の物語とは別に、実況者とゲームとの間に物語を作り出している点だと思う。散々言い尽くされてるだろうけども。
「ゲーム発展国++」でいえば、シミュレーションゲームなのでゲーム内の社員たちが社長であるプレイヤーに語りかけてくる場面が多い。でも実はその語り以上の物語はゲーム内で語られない。
それ以上の物語は、プレイ上想定されないか、プレイヤーが想像を膨らませるかのどちらかだ。ゲーム内で語られる以上の物語を想像しないプレイヤーも多いのではないか。かくいう自分だってそういうことがある。
でも牛沢さんがゲーム内の社員たちに声をかけながらゲームを開発するとき、確かにそこに物語が、関係性が生まれていると感じられるのだ。物語を想像する補助線を引いてくれている感じ。
自分でプレイする時と別の楽しみ方を教えてくれて、ゲーム実況動画の面白さとありがたみを感じる。牛沢さんに限らずそういう実況者はいるけれど、今は彼がプレイする姿を見て一緒に楽しんでいたい。
子供の頃、幼馴染がゲームしているところをよく後ろから見ていたのをなんとなく思い出した。
帰宅して入浴。
夕食はブロッコリーの塩ゆで、小松菜とちくわの炒め物、豆腐塩昆布チーズ、買い置きしていた魚の惣菜。
豆腐塩昆布チーズは山本ゆりさんのレシピ本に載っていたもの。簡単でおいしい。
日記を書いて、また実況動画を見るつもり。
なお、タイトルは簡潔さ重視でつけたもので、実際は最後に「(でもある)」がつくくらいの気持ちである。